TLC [Thin Layer Chromatography]

 TLC(薄層クロマトグラフィー)とは,ガラス,プラスチック,アルミニウムの板上に,シリカゲルやアルミナ,セルロースなどの吸着剤を薄膜状に固定した薄層プレートを用いるクロマトグラフィーであり,通常,薄層クロマトグラフィー(Thin Layer Chromatography, 省略して TLC )と呼ばれる.薄層プレートの一端を溶媒に浸すと,吸着剤の間隙を毛細管現象により溶媒が移動する.薄層プレート上に試料物質が存在すると,溶媒の移動にともない試料も移動する(これを展開するという).このとき,試料の固定層の吸着剤への吸着の強さと移動層の溶媒への溶解性の違いにより,試料の移動する様子(距離)が異なる.この違いを利用することにより,有機化合物の分離,同定を行う.
 この分析法は,吸着クロマトグラフィーの一種であり,カラムクロマトグラフィー,ガスクロマトグラフィー,高速液体クロマトグラフィーなどと原理は同じである.薄層クロマトグラフィーは,他の吸着クロマトグラフィーに比べて,操作に必要な時間が短く簡便であるという利点がある.したがって,有機合成反応の進行状況の追跡や化合物の純度を調べるためによく利用される.

 実験風景

キャピラリーの作成

最初に,TLCを行う上で必要な

キャピラリーを作成します.

まず,ガスバーナーでガラス管をよく熱します.

キャピラリーの作成

キャピラリーの作成

キャピラリーの作成

熱して柔らかくなったガラス管を

左右に引いて,シャープペンシルの芯より

はるかに細いガラス管を作ります.

TLCがうまくできるどうかは,

キャピラリーの出来にかかっています.

試料のスポット

作成したキャピラリーに試料を取り,

サンプルをTLCにスポットします.

次いで,溶媒が入ったサンプルビンに

TLCを入れ,フタをします.

毛細管現象により,溶媒がTLCの表面を

移動します.これを展開するといいます.

試料の巣ぽっち

ノートを取る

記録をまとめる

溶媒がTLCの上端近くに来たら

TLCを取り出し,展開を止めます.

溶媒が乾いたら,溶媒の移動距離,

試料の移動距離を測り,溶媒に対する

試料の移動率(Rf値)を計算します.

大学院生による説明

本実験では,大学院の学生を

TA(Teaching Assistant)として採用しています.

実験の方法,ノートの取り方などの説明し,

教官の補助をしています.

矢澤くん

田中くん

大学院生による説明

こちらでは,重ね打ちという方法による

未知試料の同定について,説明しています.

教育